家づくりの際に心配な事は、やはりお金の事。
特に、お家の価格について、イマイチ根拠がわかりにくいですよね。

多くの方は坪単価を参考にされます。
確かに坪単価を参考にする事でわかる事も有りますが、坪単価がどのような金額かをわからないと思わぬ誤解を得てしまいますので気を付けてください。

そこで、今回はその坪単価の性質についてお伝えします。

誤解しやすい坪単価

実はこの坪単価、お家の面積と形によって大きく違ってきます。

下に、3つの写真があります。

この中で、坪単価の低い順を考えてみて下さい。

①このお家は、1階と2階がほぼ同じ面積のお家です。

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②このお家は、2階の面積が、1階の面積の半分くらいしかありません。

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③このお家は、平屋なので、2階が有りません。

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単純に坪単価だけで考えれば、

①の「総2階建て」が一番安くなります。

一般的に、住宅メーカーが表示している坪単価は、
このような形を元にしている場合が多いでしょう。

②は、1よりも割高、という感じでしょうか。

①の坪単価を基準として、
だいたい、1割か、それよりも高くなってしまうかもしれません。

③の「平屋」は、ダントツで高くなります。

①の坪単価を基準として、
1.3倍くらいの価格は覚悟しておいた方が良いかもしれませんね。
1階面積と2階面積の差が大きくなる程、高価格になるのです。

理由は、家づくりの中でも基礎や屋根等の価格の高い工事面積が増える為なのです。

「そうか!それでは総2階建てが安いんだ!」
と思われたかもしれません。
残念ながら、そう簡単ではありません。

安いのは目安としての坪単価が安いだけなのです。
実際の価格、お家自体の価格はまた違います。
と言いますのも「総2階建ては安く出来る、」
と勘違いされている方もいらっしゃるからなのです。

ある方は、「総2階建てが安い」と聞いて、必要の無い部屋を増やそうと考えていました。

坪単価では、総2階建ては安く表示出来ますが、そのために面積を増やしてはトータルの価格は上がってしまいます。
結局、割安に見えても「総価格」は高くなってしまうのです。

「総2階建てに近い形で、無駄の無いお家、」が効率が良くて、価格も安いお家になるのです。