ここ数日、家づくりの構造や断熱を専門にアドバイスをしている方が問題にしたホームページがありました。

そのホームページを作った人(書いた人)は「元住宅営業マン」だそうです。

なぜ、問題になったのでしょうか?

間違いが多い

このホームページが書かれたのが、

2015年6月8日〜2015年9月18日

の約3ヶ月間のようです。
もう、4年前ですね。

このホームページの何を家づくりの専門家が問題にしたのかといえば「間違いが多い」と言うことなのです。

単純に、古い、と言うだけではなさそうです。

このHPだとおもうのですが、ボカしています。

確かに、私が読んでも「この説明はどうかな?」と言うところがありました。

タイトルとかは上手なのですが、内容に問題があっては紛らわしいだけです。

ネットに上がっていると、間違いも信頼してしまう

そして、このホームページを見て家づくりの相談に来た方が少なくとも2組はいらっしゃったそうです。

間違った事を読んで信じてしまい、相談に来られてしまうとなかなか大変ですね。

特に住宅の営業マンは、残念ながら家づくりを専門的に勉強している方はまずいらっしゃいません。

営業畑にいると、構造や断熱の計算について学ぶ機会などまずないのです。

「でも、色々と教えてくれるよ」

と思われる方も多いでしょう。

その内容が、このホームページに書かれている事です。
間違っていたり、内容が古かったりしてしまうのです。

常に最新の情報に少しでも接しているように考えている方たちとは違います。

住宅会社の営業マンは勉強しているか

私も、大手住宅会社のリフォーム部門で働いていたことがありました。
とってもいい会社とは思っていますが、その会社でも研修は新人研修で最初の時だけ。
その後は、各個人に任せられていました。

かといって、セミナーに行ったりするような機会や時間があるのかといえばそうではありません。

結局、何も勉強しないまま仕事を続けていくことになるのです。

設計や工事上がりの営業マンは珍しい

そもそも、しっかりと設計や構造を学んで家づくりの基礎を知ってから営業をしている営業マンは珍しいでしょう。

住宅会社は、いかに簡単に家を売るかを第一に考えています。

高度になった現在のお家では、それでは無理が生じてしまいます。

以前、エスホームにも大手住宅メーカーの支店長まで努めた方がいました。
とてもいい人でしたが、家づくりの知識はやはり乏しい。
これではいい家づくりは難しいと思いました。

結果的に、今エスホームにいる営業の2人は、現場監督を10年以上経験したり、大工や設計を経験してから営業の立場に立っています。

営業とはいえ、しっかりとした家づくりの知識が必要という思いから、今のような体制になりました。

住宅会社を選ぶときの理由に、営業マンの対応がよかったからという方が50%もいると言います。

もちろん、人のいい営業マンはたくさんいるでしょう。
そこに情を感じて家づくりをお願いする事も少なくはないと思います。

それを否定しようとは思いません。
しかし、営業マンも、もっと色々な知識を身につける事も必要だと思っています。

大切なのは、誰が書いているかを確認する事

ホームページやブログを見る上で大切な事があります。

それは「誰が書いているか」です。

これはとても大切です。

今回のホームページにも、書いている方の名前も、メールアドレスも所在も書いてありません。

一体、誰が書いているのかわからないのです。

それなのに、読んだ人が信頼してしまうとは。

通りすがりに、全く知らない人に教わった情報をあなたは信頼しますか?

「ほんとかな〜????」
と注意しますよね。

ところが、ネット上で、それなりの形を整えると、それなりに見えてしまうので多くの人が信頼してしまいます。

検索結果を見た際には、どのような人が書いているのか、を必ず確認するようにしてください。

いつ頃書かれているかも確認しよう!

もう一つ、確認して頂いたいことは「いつ頃書かれていたか」です。

家づくりの技術も、年々上がってきています。

仕様が変わる事もあります。
法律も変わります。
税金も、毎年のように変わります。

なのに、検索すると数年前の情報があたかも最新の情報のように表示されることがあります。

これは、間違いを生む原因にもなります。

私はプログラムを組むことがあるので、ネットでサンプルのプログラムを探すことがよくあります。
この際には「このサイトは書かれてから1年以上経ちました」と注意書きが出る場合もあります。

このような場合はいいのですが、一般のブログやホームページではまず出ません。

よ〜く見て、それから判断してくださいね。

私のブログにも注意!

ここで、ショッキングなタイトルです。

私のブログにも注意をしてください。

と、言いますのも私もブログを10年以上書いています。

数を見たら、今回で「1950」回目にもなっていました。

私自身、予想以上の数です。

10年以上も書き続けていると、昔の情報はどうしても古くなってしまったり、今の時代に合わなくなってしまうことがあります。

そのような場合、間違った情報を伝えてしまうことになるかもしれません。
必ず、いつころ書かれたのかをご確認ください。

疑問点や分からないことがありましたら、ご連絡や、見学会で質問してください。

最新の知識を持って説明をさせていただきます。

今回、話題にしたのは佐藤さんと松尾さん

「そもそも、今回このホームページを話題にしたのはだれ?」
と疑問に思われると思いますので、ご紹介をさせていただきます。

お二人とも、今の住宅業界ではトップを走っている方です。

佐藤 実 先生

  • 株式会社 M’s構造設計 代表取締役
  • 構造塾 

お客様への説明でわかりにくいのが構造について。
構造を計算だけではなくて、わかりやすい説明の仕方まで教えてくれる先生です。

今の住宅構造に危機感を抱き「構造塾」を開講。
全国で、格安でセミナーを開催しています。

私も、セミナーへ参加させていただいています。

松尾 和也 先生

  • 松尾設計室 代表取締役
  • パッシブハウスジャパン 理事

断熱や省エネの第一人者です。
なかなか辛口のところもありますが、多くの方がこの先生から学んでいます。

私自身、何度もセミナーへ参加せていただいたことがあります。

この2人は、しっかりとした知識や経験を元にお話をしてくれます。
これからも、色々と学ばせていただこうと思っています。

他にもある、今のネット検索の危ない理由

実は、他にもネット検索の信憑性が危機的な状況にあることを感じる理由があります。

そのため、タイトルに「その1」とつけてみました。

その内容は、また別な機会にお伝えします。