寒い日が続きますね。

あなたの家ではどのような暖房を使っていますか?

  1. ファンヒーター?
  2. エアコン?
  3. 蓄熱暖房器?
  4. オイルヒーター?
  5. ストーブ?
  6. 薪ストーブ?

このように考えると、様々な暖房器具がありますね。

では、この中で一番エネルギー効率高い、要するに安く使える暖房機器はどれか分かりますか?

私が子供の頃はもったいないからあまり使うなと言われていた、あれです。

「 エアコン 」

会社のエアコン

ダントツで効率が良く安価なエアコン

一番、使用するときの費用(ランニングコスト)が安いのは「エアコン」です。

どのくらい安いのかというと「物理の小箱」という本に掲載されていました。

それが、こちらです!
だいたい、1時間使ったときの費用と考えてください。

順位暖房機器1000whの価格
エアコン6円
石油(灯油)10円
都市ガス19円
プロパンガス18〜29円
石炭20円
26円
電気(ストーブ等)29円
木炭30〜50円

エアコンがダントツで安いのが分かりますね。

これは、エアコンが「ヒートポンプ」という方式を利用しているためです。

「ヒートポンプ」とは、エアコンで言うと「室外機」と言えば分かりやすいですね。

他にこのヒートポンプ方式を利用している機器といえば、省エネの給湯器で多く使われている「エコキュート」が有名です。

エコキュート:左がヒートポンプで、右が貯水タンク

エアコンの効率がどのくらい高いかの見方

エアコンの効率がどれだけ高いかは、どうやったら知ることができるのでしょうか?

実は、カタログにその数字が掲載されています。

下に、カタログから抜粋したものを掲載します。

表の右下にある「通年エネルギー消費効率」がそれです。

「通年エネルギー消費効率」が6.3になっています。

簡単にいうと、
1000Wの電気エネルギーに対して、
6300W分の暖房をしてくれる、
という事です。

1000Wだと、電気ヒーターやドライヤー位の電力です。

エアコンは書いてある通り、6.3倍になります。

エアコンを購入するときには、この「通年エネルギー消費効率」を見ると、性能を知ることができます。
車でいうところの、燃費のように考えてください。

一般的な電気の暖房は、効率がそのまま

では、電気屋さんで売っているような電熱線のヒーターやセラミックヒーターは、どのくらいの効率なのでしょうか?

1000Wと書いてある暖房器の場合、
1000Wの暖房しかしてくれません。

セラミックヒーター

エアコンと電気ヒーターを比べると、エアコンの方が6倍以上も温まる、と言えるのです。
(この効率は、機種によって違ってきます)

逆に、
電気ヒーターで1000W分温めようとすると、
エアコンでは、約160Wしか使いません。

エアコンを利用すれば電気代も安くなるし、電気の使用量が減れば環境への貢献もすることができるのです。

電気代で計算してみましょう。

同じ暖房として使ったとして、電気代を計算してみましょう。

同じ暖房なので、電気ヒーターは1000W、エアコンは160Wで計算します。

電気ヒーター

1000W(1kw)分を1日10時間使用し、
1ヶ月(30日間)使うと
1時間の電気代が26円として

1kW×26円×10時間×30日=7800円

エアコン

160W(0.16kw)分を1日10時間使用し、
1ヶ月(30日間)使うと
1時間の電気代が26円として

0.16kW×26円×10時間×30日=1248円

エアコンと電気ヒーターを比べると、同じように温められても電気代は、
1248円に7800円と、大きく違ってくるのが分かりますね。

これだけ効率が良くなったエアコンは、技術革新の賜物と言っても良いのかもしれません。
ここからもっと効率が良くなりそうかといえば、限界に来ているようであまり期待はできなそうです。

エアコンは、掃除が大切

エアコンが一番お得というのは、おぼろげにでもわかっていただけましたでしょうか?

でも、エアコンにも欠点があります。

中にカビが生えるということです。

私もそれに苦しめられています。

特に注意したいのが、回っているファンの部分。
ここにカビが生えるのですが、掃除がしにくい。

私は、カビキラーを無理やり塗りつけて、ブラシで擦ってなんとか使えるようになりました。

様々な機器がありますが、上手に使っていきましょうね。

分かりやすくするために、細かいところの説明は抜いている事をご了承ください。

参考文献

「物理の小箱」発行:株式会社 工学社:著者 名大名誉教授 一宮 虎彦