名古屋に仕事で行った時に、打ち合わせが終わったのが午後3時頃。
少し時間が早いなと思って調べてみたら面白そうな施設が駅から徒歩15分圏内に2ヶ所。それが、

  • ノリタケの森
  • トヨタ産業技術記念館

最初に見つけたのは「ノリタケの森」だったのですが、悩んだ挙句行ったのはこちらでした。

トヨタ産業技術記念館

 トヨタ産業技術記念館は、トヨタグループの共同事業として作られた博物館。
トヨタと言うと自動車の会社と思っている方も多いと思いますが、源流の織り機の展示も車と同じくらいされていました。

 博物館の建物は、豊田佐吉が明治44年に織機の研究開発のために創設した試験工場の場所と建物を利用しています。
 明治44年に作られた建物だからと言って、古くて冬は風が吹き抜けるような建物ではなく、最新設備で改装されていました。

環状織機

トヨタ産業技術記念館のメインホール真ん中に展示してある、記念館の理念を象徴的に示すものだそうです。

円運動で布を折るこの機械、1906年(明治39年)に発明されました。

動力を無駄にしなく、幅広の布を静かにおることができる「夢の織機」として世界的に評価されたそうです。

100年以上前にこのような機械が動いていたなんて、思っていたよりも技術があったのですね。

繊維機械館

繊維機械のコーナー、と言ってもとても広い。

歴代の織り機が展示されています。

無停止●換式豊田自動織機

下の写真は、1924年に作られた無停止織機の第1号機です。
世界一の性能を発揮したそうです。

100年前から、世界一の会社だったのですね。
知らなかった。

糸を作る

糸を作る工程も説明してくれました。

井戸で機械を回しているところを再現しています。
写真に写っている機械は、実際に回って糸をたくさん作っていました。

ところで、糸を紡ぐところを見たことありますか?
私はここで初めて見ました。

糸を紡ぐ時に引っ張ると次々に糸が出てくるのが不思議だったのですが、糸の繊維自体が絡むようになっていて引っかかってくっついてくるのだそうです。

織り機を作っている工程

織り機を作っている工程も再現されていました。

トヨタの博物館というと、まるで車を作っているようですね。

この並び方が、まるで自動車工場です。

この辺りも、自動車産業へ参入するきっかけにもなったのでしょうか。

古い織り機

細かくは見れなかったのですが、古い織り機もたくさん展示してありました。

これだけの機械をよく取っておいたものです。
それも、動く織機多数、なようです。

柄を折れる織機

板の部分に柄が見れますね。
生地をおる時に柄を入れられる機械です。

たまに、ジョイフル・ホンダに畳を織るための機械が置いてありますが、それににていました。

次第に大型化

織り機も次第に大型化しているのが分かります。
糸が巻いていある所も太くなっていますね。

写真を織る

最新のものも展示されています。
写真を織り込むことができる織り機です。

お土産屋さんでは、この織り機で作った生地が発売されていました。

建物は木製

下の写真は、展示部分の建物です。
柱も、天井も木製でできているのが分かりますね。

ここで多くの織り機が作られていったのでしょう。

蒸気機関

ロビーを進むと、蒸気機関が展示してありました。

1898年スイスのスルザー ブラザーズ社製です。

500馬力あり、
286kVAの発電をしていたそうです。

この蒸気機関、実際に動かして見せてくれます。
なかなかの迫力、なのですが実は展示用にモーターで動かしているのだそうです。

色々なところがクルクル回って、迫力ありましたよ。

今回は、長くなってしまったのでこの辺りにしておきましょう。

次回は、お楽しみの「『自動車館』編」です。