最近、お客様が色々なものを持ってくるようになりました。

なにかと言えば、それはお客様が建てたいお家のイメージになるもの。

このような方がいらっしゃいました。
「デザインは良いんだけれど、担当者が好きになれなくて、あそこでは絶対に建てたく無いんだよな!」

このような方も増えています。
「インスタのコレなんですが、出来ますか?」
と写真を見せてくれる方。

色々な方がいらっしゃいます。

さて、同じ家はできるのでしょうか?

同じ家は出来ます!

はい、しっかりとした図面や写真などがあれば、同じ、と言いますか、同じようなお家をつくることは難しくありません。

多分、ビックリする程、同じようにできるでしょう。

実際に、お客様とお打ち合わせをしていて、驚かれることがあります。
それは、
「言った通りにできてる!」

どういうことかと言いますと、私共はお施主様と綿密なお打ち合わせをして、その通りに作ります。

ですから、言った通りにできるのが私どもからすると当然なのですが、お施主様としては本当にできるので驚かれるようです。

しかし、あくまでも同じような家、であることに気をつけてください。

同じ図面から作っても、同じにならない

同じ図面や写真を参考に作っても、あくまでも「同じような家」になります。

「同じような家」ですから、同じにはなりません。

と言うのも、住宅会社や建築会社によって、施工方法や材料が違うからなのです。

見た目は同じでも、中身が違うのです。

同じく作っても強度が違う

例えば、木構造の実験がわかりやすいかもしれません。

木構造の実験をするとき、大工さんが同じ試験体を幾つか作ります。

その試験体に同じ実験をしました。

その結果、バラバラな強度が出てきます。

木造の場合、このような実験結果は珍しくありません。

お家は、完成した見た目だけではなくて、その中身も大切だと言うことのいい例です。

同じように見えても、構造や理論を知っていてしっかりと作る会社と、そのようなことを知らない、または使い勝手や寿命、快適性よりもデザイン優先でつくる会社もあるのです。

デザイン優先で作る会社は、最初の数年は良くても、後で雨漏れや床なり、カビの発生など、様々な不具合が生じる可能性がありますので、注意が必要です。

特に気をつけた方がいい家づくり

特に気をつけた方がいいパターンが2つあるので紹介します。

  1. 形状的に問題が起きやすい
  2. 法律に違反している

1:形状的に問題が起きやすい

例えば、屋根の出っ張り(軒の出)が無いようなお家です。

箱型のお家で、最近多いですね。
ところが、雨漏れがしやすいのです。

木造の場合、雨漏れがすればシロアリも呼んでしまいます。

2:法律に違反している

建築基準法など、家づくりのための法律は少なくありません。
これらの法律は、建物の安全を考えて作られていることが多いので甘く見ない方がいいのです。

例えば手摺。

例えば階段のデザインは、とても大切です。
吹抜けがある場合、ポイントにもなりますね。

しかし、階段の作りには法律で定められている部分が多いのです。

手摺はある高さ以上は付けなくてはいけないのですが、雑誌などを見ると手すりがないお家が紹介されていることがあります。

危ない手摺は、意外と多いものです。

例えば小屋裏収納。

小屋裏収納を子供部屋として紹介している展示場などたくさんありますが、法律上はあれもダメです。

あくまでも、収納として認められている場所なのです。

実際にどのように使うかは、お施主様の自由になってしまうのですが。

同じ家を造ることは難しくありません。

しかし、全く同じではありません。

私の場合は、強度やメンテナンス性、安全性を検討してから、家づくりを進めるようにしています。

あなたが見ている、希望している以上のお家を作ってくれる会社に出会えると良いですね。