今日の下野新聞(2016年2月13日号)に、
台湾地震で倒れた建物の事が掲載されていました。
今まで報道されてきた写真からも、
犠牲者の98%を出したという倒壊した建物がひどい状況で有った事は明らかでした。
しかし、それだけではなかったようです。
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なんと、台湾の業者は建物を販売したら逃げてしまうのだそうです。
理由は、問題が起きた時の責任回避のため。
信じられませんね。
それだけではなく、
販売して利益を出した段階で会社を解散してしまうことも頻発しているそうです。
今回倒壊した建物もその一つで、
その建築会社の元社長は自分の名前まで変えていたとか。
そこまでするのか!と呆れてしまいます。
このような建物が、全土で売られた800万件のうち200万件にも該当するのだそうです。
そこまでわかっていながら、国は対策をしていなかったのですね。
もう一つ書いてあることにも注目です。
倒壊した建物の1、2階には家電量販店が入っていて、
その部分の壁を撤去していたらしいのです。
鉄骨造であればそれほど問題にならないかも知れませんが、
鉄筋コンクリート造は、壁でも建物を支えているので撤去してはいけません。
実は、私も賃貸マンションの1階店舗部分の壁を外したいと依頼を頂いた事があります。
検査したところ「外さないほうが良い」と説明させていただきました。
最終的に、その壁を外すことは諦めたようです。
お店をやりたい人は、広さなどいろいろと考えます。
「この壁なんとかならないかな〜」と思うことも多いでしょう。
少しぐらい、と思うと後で大変なことになりますので、気をつけましょうね。