「こんな時代が来るのか、」と思った方も多いでしょう。
私が住宅関係の仕事を始めた25年程前、バブルが弾けた頃、
住宅金融公庫の金利は5%を超えてしまいした。
例えば、3000万円を35年かん、5.5%で借りると、そう返済金額はいくらになると思いますか?
・チック
・タック
・チック
・タック
・チック
・タック
答えは、
答えは、なんと「 6,766万円 」にもなるのです。
なんと、2倍以上です。
この金利で普通にみなさん借りていました。
今考えると恐ろしいですね。
そして2016年7月、フラット35の金利が、とうとう「 1% 」を切りました。
これは住宅業界にとって一つの事件です。
HPから撮った絵がこちら。
2016-07-01_19-06-40.png
融資が9割以下だと、「 0.93% 」にもなっています。
この金利で先ほどと同じく、3000万円を35年で返済することを考えてみると、
返済総額はいくらになると思いますか?
・チック
・タック
・チック
・タック
・チック
・タック
答えは、
答えは、「 3,515万円 」なのです!
半分とまではいきませんが、「 3,251 」万円も安くなっています。
借り入れ額以上の差にもなっているのです。
間違いだろう、と思っているのはあなただけではありません。
金利の数字だけを見ると、たった「 4.57% 」しか違いませんが、
借り入れ額よりも、多く額が下がるほどのインパクトがあるのです。
金利は少しづつ下がりますが、しっかりと見極めて進めていきましょうね。
上がる時は、結構早いのですが、、、、
◆ 昨日のセミナーで ◆
さて、とてもタイムリーな内容だったのですが、昨日はスタッフの手塚と荒川の3人で、
東京まで資金関係の勉強に行ってきました。
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クローズな会にするようなので、写真は少し加工させていただいています。
今回のこのフラット35の金利が下がったことについては、
まさに昨日教わったことがそのまま起こり、驚きました。
最近、いろいろなところの動きが気になっていたのですが、
昨日の勉強会でその理由がなんとなくわかったというところが多かったのです。
教わったことはたくさんあるのですが、その中の一つを紹介すると、
「 短期の融資よりも、長期の融資の方が金利の下げ率が大きくなっている。」
と言う事でした。
これは、マイナス金利政策の影響によるようです。
最初の例は、金利が大きいですが、
それでは0.4%落ちた場合にはどのくらい借り入れ額が変わるでしょうか?
買入額3000万円、返済期間35年間、金利1.5%の返済額は
     「91,855」円になります。
それでは、だいたい同じ返済額で借り入れをする場合、金利が1.1%だと、
いくらまで借りられるでしょうか?
返済額92,117円、返済期間35年間、金利1.1%で借りられる金額は、
     3210万円になります。
同じ返済額でも、借り入れできる金額が210万円も変わってくるのです。
◆ 金利が下がると、どのような良い事が起きる? ◆
この効果は、4つあります。
まず一つ目は、返済額を下げる事が出来るという事です。
2つ目は、同じ返済額でもワンランク上の土地が買える事。
3つ目は、お家の性能を上げる、面積を大きくできる、などお家を変える事ができます。
最後に、借り入れが厳しく家づくりを諦めていた人も、家づくりが出来る可能性が出てくる。
という事です。
特に最後の、
「家づくりを諦めていた人が、家づくりの夢を見る事が出来るようになる」
というのは、救われる人も多いのではないでしょうか?
もちろん、無理は禁物です。
しっかりとした資金計画をして進めていく事が大切ですよ。