アメリカのNASAと言えば、泣く子も黙るあれです!
その歴史の一つを描いた映画が「ドリーム」

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1960年代、まだまだ女性がNASAで技術者として働いしている人はおらず、
その上黒人が一緒の部屋で仕事をする事など考えられなかった
時代の映画です。
差別というよりも、
それらがあまりにも一般的なために起きていた事が描かれています。
例えば、
当時は黒人用と白人用でトイレが分けられていたのだそうです。
黒人の女性が、白人の事務所に抜擢されたのですが、
そこの近くには黒人用のトイレがありません。
そこで、黒人用のトイレまで800mを走る、走る。
雨が降っていても走る、走る。
今であればありえない話ですが、
この様な事に白人は疑問に思わずにいる状況なのです。
この映画では3人の女性が描かれていますが、
この3人の凄い、というか感心させられてた所は、
自分たちの待遇に愚痴も言わず、長く耐えて時期を待ったという事です。
そして、実力と行動力で、自分たちの地位を切り開いていきます。
ケビン・コスナーの役もカッコ良かったな。
あくまでも実力主義で、今までの事など考えない。
変わり者の様に言われているけれど、
誰よりも悩み、考えている、その様な男を演じていました。
最近は「ムーンライト」と言い、黒人系の映画が多いと思っていましたが、
あの作品とは全く違った描き方です。
正直、私は「ムーンライト」はダメでした。
中高生くらいの子供達にも、ぜひ見て欲しい作品ですね。
もう一つ、と言いますか、一番驚いた事は、
当時のロケットって、ほぼ手計算で飛んでいたんですね。
要するに、コンピューターを使わないと言う事です。
ビックリ!
数学の得意な人を集めての人海戦術だった様ですね。
今では考えられない凄さです。。。
ちなみに、観客の9割は女性でしたが、
男性も十分楽しめます。
残念だったのは、パンフレットが売り切れていた事。
まだ公開して10日目くらいだったと思うのですが。
見た後に読んで、理解を深めるのが好きな者としては、
寂しいです。
TOHOシネマ宇都宮では入荷未定だそうです。
ところで、タイトルの「ドリーム」には、
異論を持つ人が多い様ですね。
私もその一人です。
このタイトルに惑わされないで見に行ってくださいね!
本当に強い女性を描いた映画です。
オススメですよ!