「第3回 黒澤明作品 映画鑑賞会」
などと書くと大げさですが、
今年もスタッッフの皆んなと行ってきました!
私の好きな黒澤明監督の映画鑑賞会です。
一昨年は 「赤ひげ」
昨年は  「七人の侍」
今年は「 天国と地獄 」
です。

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「黒澤明」の名前や、作品名を知っている人は多いと思いますが、
実際に見たことがある方は少ないのではないでしょうか。
イメージ的に重いですよね。
そこで、無理やり私が皆んなを引っ張って見にいくのです。
皆んなの目的は、映画の後のランチかもしれませんが。
それでも、今年の「天国と地獄」はサスペンスタッチで
少しは楽しめたのではと思っています。
この作品自体、色々な伝説を持っていますので、
見るだけではなくて、逸話を知っても面白いんですよ。
ところが、
私が見るのは3〜4回目にもなるというのに
なぜかこの作品のストーリーって覚えていないんですね。
特に後半部分。
そのために何度見ても楽しめるということも有るのですが、
それだけ凝った作りにもなっているということなのでしょうか。
みんなは、この作品が作られた1962年頃の車を
カッコ良いと言ってしました。
確かに、今とは随分違うデザインでカッコ良いのです。
色々な見方があって良いですね。
私には、
「あ〜、だから私は黒澤明が好きなのか」
と思わせられたシーンがありました。
それは最初の頃です。
主人公の「権藤」は靴メーカーの役員で、
高度成長期に会社を大きくしてきた一人。
同じ会社の役員に囲まれて話をしています。
他の三人の役員は、
「今の靴は、デザインも冴えなくて、しっかりと作りすぎている
もう少しヤワに作って売れる様にした方が良いのではないか?」
と話しています。
そして、試作した靴を「権藤」に見せるのです。
その靴を見て怒り出す「権藤」
「こんな壊れやすい靴なんて、売ってはいけない!」
多分、この考えは黒澤明の考えそのものだったのだろうと思います。
今では、世界的な名作と名高い「七人の侍」でさえ、
制作会社は予算の関係で黒澤明にかなりの事を言っています。
何よりもこの時代には「テレビ」が普及し始まっています。
それを見て、
「映画はもっと良いものを作らなくてはダメだ、」
と言いたかったのかもしれません。
これはお家づくりも一緒ですね。
デザインも、販売方法も住宅会社によって様々です。
本当に良い家とは何か?
をしっかりと考え提供していかなくてはいけないのだなと、
改めて考えさせられました。
さて、来年はどの作品を上映してくれるのでしょうか?
楽しみです。