コロナ禍が少しずつ減少を見せていますが、まだまだこれからですね。

実は、ずっと気になっていたことがあるのですが、これを書くと色々と反論を書かれたり大変なことになりそうなので書いていませんでした。

とわ言え、黙っているのも申し訳ないので、やはり書くことにします。

気になっていたこととは「24時間の換気扇」。
常に家の中の換気をしなくてはいけません。
シックハウスに対応するため法律で換気などをするように指定されているのです。

換気というと、キッチンやトイレのイメージがあると思いますが、それだけではありません。
リビングや、寝室なども換気しています。

この辺りが、コロナウィルスを考えると問題になりそうなのです。

空気を動かす換気扇

換気扇にもいくつかの種類があるのですが、多く使われているシステムは下のような空気の流れになります。

3種換気扇

換気扇の種類で違うのは空気の流れです。
三種換気扇は、どのように流れているのでしょうか?

1階の空気の流れ

この間取りだと、和室に吸気口があり、その空気がリビング・ダイニングに行き、トイレから排出されます。

2階の空気の流れ

2階の場合、寝室から空気が入り、廊下を通ってトイレの換気扇から排気されます。

コロナで在宅待機になったら?

第3種換気の空気の流れを紹介しました。

あなたは、この空気の流れをどのように考えましたか?

あなたの家族がコロナにかかって在宅治療となった場合、どうでしょうか?

例えば、あなたのご家族がコロナにかかり寝室で寝ていました。
その場合、寝室の空気は廊下を通ってトイレに行き、排出されます。
その廊下やトイレは、家族も利用するのです。

1階の場合、和室にコロナにかかった人がいたらどうでしょうか?
和室の空気はLDKを通り、廊下に出て、トイレに入り排出されます。

言い方を変えると、部屋に閉じ込めて隔離をしているつもりでも、1階も2階も、コロナのウィルスが通っていることになるのです。

この方法が、日本で多く使われている換気の方法です。

病院では、部屋の空気を外には出さない

病院で、コロナウィルスの病室などが映ることがあります。
仕事柄、どのようにウィルスを広めないようにしているのか、とても興味があるのです。

コロナにかかっている人の病室やゾーンは、必ず空気を吸い込む形式にしています。
その部屋から少しも空気を出さない、というシステムにしているのです。

先ほどお伝えした第三種換気は、全く違った考えですね。

もちろん、誰が考えても病院のシステムがいいと思いますよね。

でも、今の日本ではこの第3種の換気扇が多いのです。

空気を外に出しにくい換気扇

では、日本の換気扇はダメなのかというかというとそうでもありません。

その部屋毎で換気を考えるシステムがあるのです。

それが第1種換気扇。

第1種換気扇の場合、部屋毎で換気をしてくれるシステムもあるのです。

そのイメージ図をご覧ください。

1階の空気の流れ

まずはLDKをご覧ください。

赤い矢印が回っていますね。
これが空気の流れです。

青い矢印は吸気、緑色の矢印が排気です。
この吸排気ダクトは、天井裏に隠れています。

和室は、その部屋だけで吸排気をしています。

2階の空気の流れ

2階は、各部屋毎で矢印が回っていますね。
空気が交わっていません。

これでしたら、比較的安心です。

換気扇も様々

今回は、第1種、第3種の換気扇を紹介しました。

という事は第2種の換気扇もあります。
第1種と3種にも、また様々なタイプがあります。

今回は紹介しきれない色々な換気扇があるのです。

エスホームで利用している換気扇は、今回ご紹介した第1種換気扇です。
部屋毎の換気になっています。

まさか、このシステムがこのような時に役立つとは思いませんでした。

あなたのお家はどのような換気扇を利用するのか、必ず確認して下さいね。