一般的な基礎は、水が溜まらないように水抜きの穴を開けておきます。その場合欠点もあり、完成後に外から水やシロアリが入ってしまうこともあるのです。

今回の自邸では、外から何も入らないように作りました。ところが、これはこれで問題があるのです。工事中の雨水の問題です。2月は天気がいいだろうと勝手に考えていたのですが雪や雨に見舞われ、基礎の中は水がタプタプな状態になってしまいました。

もうすぐ土台敷なのにこれではいけません!

というわけで、水を抜くことにしました。が、、、これがなかなか大変でした。

掃除機で水を抜く!

まずは、掃除機で水を抜こうとしました。現場用の掃除機で下の写真に写っている紫色の蓋がしてある物です。

この掃除機は万能で、埃だけではなくて水も吸ってくれます。下の銀色の部分がバケツのようになっていて水が溜まるのですが、5秒くらいでいっぱいになってしまいます。これはすごいと水を汲み出していました。

容器がいっぱいになったら、蓋を外して水を出して。また蓋をして水を吸い出して、、、。1時間ほど行ったのですが、水が減った気がしません。少しは減ったのですが、まだまだ先は長そうです。

通常よりも大きな基礎です。溜まった水の量も半端ではありません。

そこで、事務所からダメ元で水中ポンプを持ってきました。水中ポンプは、水深が20mm以上ないと吸ってくれません。試したのですがチョロチョロしか水は出てくれませんでした。テープで水深を調整できるようにしたりしたのですが、無駄でした。

これでは埒が開かないと、ホームセンターへ水中ポンプを見に行きました。もっと浅い水深に対応した物がないかと。一番浅くても10mmでした。エスホームの中村によると、ほぼ0mmでも吸ってくれるポンプがあるとのこと。

業者向けで土曜日でもやっている「ケンデポ」に行ったら、ありました。水深1mmの水も吸ってくれる水中ポンプが。でも、価格が高い。どうしようかと思ったのですが、非常事態ということで購入しました!

水深1mmまで吸ってくれる水中ポンプ!

さっそく、水を吸い出す用意をしました。ポンプは、最初の空回りを防ぐために差し水をします。ホースを繋いで、靴でも歩けるくらいの浅い水たまりにポンプを置きました。コンセントを入れるとポンプが動き出します。数秒後、ホースから勢いのある水が吹き出してきました!

このポンプはすごいですね。どんどん水を吸い出してくれます。さっきまでの作業はなんだったのだという感じです。

1mmというと本当に浅く、コンクリートも乾いてきます。1時間ほどすると、、全体的に水がひいてきました。

全部が乾くところまでは行きませんでしたが、おおよその水は無くなりました。あとは、太陽の光で乾くのを待つのみです。

家づくりは、外で行うので思い通りにいかないことも少なくありません。特に、雨などの天気の影響は大きいのです。今回のようなことはそれほど多くはありませんが、季節によっては基礎の中に水が溜まってしまうことは避けられません。それで基礎が悪くなることはないのですが、作業には差し支えが出てしまいます。
今回のように、迅速に対応することはとっても大切なのです。