今回の若草自邸では、構造的に厳しいところが何ヶ所かありました。そこで、補強するために特殊な補強材を3ヶ所か利用しています。今回は、門型フレームです!

門型フレーム!

門型フレームとは、開口は作りたいけれど強度が不足してしまう、増改築を行いたいけれど強度不足、という時に利用されます。このフレームを組み込むことでその家を強くすることができるのです。

材料は工場で作られ、細かいパーツもいっしょについてきます。

下の写真が、門型フレームの半分。オレンジ色の服を着ている方が下、白いシャツを着ている方が上になります。今回は、この形の材料を2つ組み合わせて強い壁を作ります。

重さは、男2人でやっと運べるくらいです。

緑色の部分がアラミド繊維と言って、強い材料で接合しています。

門型フレーム さっそく組み込み!

建物に持ち込んだら、早速組み込みます!

基本的に2人くらいでもできるそうですが、今回は社員総出で組み込みます。みんなを呼んでおいて良かった!

ピッタリの寸法では入りませんので、上下2mm、左右2mmの余裕を見ています。が、入りません。雨とかでふやけたのでしょうか。

みんなでガンガン打ちつけたり、無理やり隙間を作って差し込んでいきました。でも、ピッタリ!基礎のボルトから上までピッタリなのは気持ちがいいですね!

反対側も入れています!

反対側も、入れていきます。監督の後藤君は流石に体が軽い!大活躍です!!

すんなり入ってくれればいいのですが、そうはいきませんでした。

後藤君が打ちつけて、入れていきます。途中、入らないのではないかとヒヤヒヤしましたが、なんとか入れることができました。

基礎とのボルト締め!

次に行ったのが、基礎とのボルト締め。狭いので少し大変です。

ダブルナットで止め付けます。これなら緩まずに安心ですね。

ちなみに、足元の金属部分は、このように柱に食い込んでいます。

2つの部材をプレートで繋ぎ止めます!

2つの部材をはめ込みましたので、今度は間の繋ぎ目に金属製のプレートを差し込みます。

1枚持つと、結構重いです。

流石に、このプレートはすんなりと入りました。

繋ぎ目の穴に、太いドリフトピンを入れていきます。入れると言っても大工さんが力を入れて思いっきり叩いてやっと入るくらいの硬さです。

以前紹介した、金物工法と同じようなピンでした。

長いコーチスクリューボルト!

長いコーチスクリューボルトを差し込みます。

これが、取り付けた後の状況がわかるように撮った写真です。左の少しピンクがかっている方が門型フレーム、右側の少し白っぽい方が柱です。

こんなに長いコーチスクリューボルトでも、大工さんはあっという間に入れてしまいます。早すぎて写真が撮れないくらいです。

完成です!

とうとう完成しました!作業時間は30分ほどでしょうか。なかなか大変でしたが、順調に進みました。これでお家の強度を保つことができます。

次回は、BOXフレーム開口をお伝えします。
今回は、基礎がある安定した場所でしたが、次回の場所は一般で言うところの2階部分になります。
お楽しみに!