家づくりをしていると、資金の相談は大切です。

「お金の心配はしなくてもいい」
と言う方は、まずいらっしゃいません。

アンケートを見ると、家づくりで一番心配な事は「お金」です。

しかし、家づくりを始める前に、先輩のアドバイスから家づくりができなくなってしまった方がいらっしゃいます。

今回は、あなたが同じような経験をしないために説明をさせていただきます。

本当にあった、家づくりができなくなってしまったお話です。
本人の許可もいただき、説明をさせていただきます。

自己破産が変えた、家づくり

お名前は山川さん(仮名)。

お会いしたのは、6年以上も前の事です。

ご夫婦と、元気なお子様、お母様など、賑やかで楽しい生活をしていました。

その頃住んでいたのは借家です。

子供も大きくなり、少しづつ家が手狭になり、気になり始めました。

「よし、家を建てよう!」
となり、エスホームに相談をしてくださったのです。

まずはキャッシュフローを確認!

エスホームでは、一番最初に資金計画の確認を行います。

それを「キャッシュフロー」と呼んでいます。
簡単に説明しますと、いくらお金が入ってきて、幾ら出ていくのか、お金の流れを確認して、新しいお家をつくってもしっかりと生活できるのかを確認することを言います。

このキャッシュフローをしているときに、ある相談を受けました。

「実は、自己破産をしています」、と。

自己破産とは、返済が免除される精度

『自己破産』とは、自分で借りたお金が返せなくなり、借金を免除してもらう事を言います。

お金を返さなくて良くなるのです。
なんと言いますか、夢のような精度ですよね。

それも、「自己破産」で検索すると「制限を受ける事は無い」
と言うようなことが書いてあります。

「借金の全てが帳消し!!」

実は、今回の山川さんも、そのように教わって借金を自己破産したのです。
それも、教えてくれたのは会社の先輩。

借金が消えて、生活も楽になるはずでした。

確かに、返済はなくなったのでよかったのですが、家づくりをしようとした時に、引っ掛かったのです。

自己破産を考えている方は、家づくりに注意

自己破産をしてしまうと、それが個人情報の履歴に残ります。
これが、問題なのです。

住宅ローンを組もうとする時、銀行などは必ず個人情報を調べます。

そして、自己破産をしていることを銀行が知るのです。

その際、銀行はどのように考えるでしょうか?

「自己破産している人は、お金を返してくれないかもしれない。
 そう言う人は、危ないな。
 貸すのをやめておこうか。」

と考えるのです。

結果として、住宅ローンを10年間は使うことができなくなってしまいます。

家族は成長する

住宅ローンが使えなくて、家づくりが10年間伸びてしまったらどのようになるでしょうか?

小学校に入学したお子さんが、中学校を卒業して高校生になっています。

中学生だった場合、もう家を出ているかもしれませんね。

そうなのです。

自己破産をすると、家づくりが伸びてしまうだけではなく、家族の計画も大きく変わってしまうのです。

その間アパートに住んでいれば、アパート代をずっと払わなくてはいけません。
毎月6万円として、10年間だと720万円です。
かなりな金額ですよね。

家づくりを考えている方は、自己破産に注意して!

山川さんは、結果として5年、家づくりをすることができませんでした。

ずっと、個人情報の欄から消える事のを待っていたのです。

個人情報の欄から消える時期を考えて、土地探しをはじめました。

土地も、すぐに見つかるわけではありません。
ここにも苦労がありましたが、今回はその点につきましては省かせていただきます。

そして、念願の地鎮祭を先日行いました。

これから、着工です。

お子様も、大きくなりました。

お家の形も、変わりました。

自己破産の金額は20万円

家づくりもできなくなるような自己破産の金額をイメージすると、数百万円と思われるかもしれません。

山川さんは、そんな金額ではありませんでした。

山川さんの自己破産した金額は約20万円。

たった20万円、と言うと怒られてしまうかもしれませんが、20万円を自己破産したばかりに、家づくりが5年も伸びてしまったのです。

先輩の一言から始まった、自己破産と家づくり。

あなたも気をつけてくださいね。

資金についてのご相談は、エスホームでさせていただきます。

お金の心配があっては、家づくりがつまらなくなってしまいます。

最初にキャッシュフローを行って、楽しい家づくりにしましょう!