今年は、あの松尾先生からエコ住宅の設計方法を教わっています。

色々とポイントがあり、経験豊富な松尾先生の話はとても勉強になります。

先日は、どのようなエアコンを利用すれば良いのか、計算の方法を教わりました。

やっぱり面白いですね!

練習には、お馴染みのこの間取り!

計算に利用するアプリは「ホームズ君」
断熱や構造の計算をするために多く使われています。

あの、東大の前先生もこのソフト開発に関わっているのだそうです。
知りませんでした。

練習に利用した間取りはこちらです!

断熱の計算をしたことのある方であれば、一度は見たことがある間取りです。

この間取りを元に、色々と計算されているとっても有名な間取りなのです。

とわ言え、私はあまり好きな間取りではありません。

この間取りでは、トイレや洗面室が寒くなってしまうのは当たり前なのです。

そのような間取りを元に、計算をしました。

ここがポイント!設定の仕方!

一番教わりたかったのが、ここ!

設定の仕方です。

ボカシばかりですいません。

ここは、とっておきのノウハウなのでこのようにさせていただきました。

設定する内容は、

  • エアコンの使用時間
  • 在室人数
  • 照明
  • 家電
  • 水蒸気
  • 給湯設備
  • 日陰
  • 換気扇
  • 気密
  • 熱容量

などなど。
なかなか細かい。

これらの設定の仕方で、結果が大きく変わります。

私も、このソフトはそれなりに利用していたので特に驚くことはありませんでしたが、改めて実践的な使い方を教わるのは勉強にもなりますし、楽しいですね。

計算!

計算すると、どのように熱が発生して、熱が逃げているのか、を表してくれます。

暖房も大きいですが、それ以外にもエネルギーを使っているのがわかりますね。

熱取得

ここで注目するのが、どのようにして熱を得ているのか?
暖房のエネルギーです。

  • 家電
  • 照明
  • 屋根
  • 換気扇

などなど。

ここで注目していただきたいのは窓。
窓からは、暖房器具の次に多くの熱を得ていることがわかります。
これを「日射取得」と言います。
「太陽は無料の暖房」と言われる由縁です。

窓の付け方次第で、快適性が大きく変わります。
窓の付け方を工夫しましょうね!

熱損失

熱を失っている項目も見ることができます。

  • 換気扇

他にもありますが、この3つが熱損失の大きな要素だということがわかります。
これらを改善して、少しでも快適なお家にしていくのです。

年間の温度や光熱費も計算!

計算をすると、年間の温度変化や、各部屋の温度変化も計算してくれます。

すごいですね。
時間を動かすことによって、温度がどんどん変化していくのがわかります。

下の折れ線グラフは、1年の温度などを表しています。
左側が1月1日で、右側が12月31日の年末です。

この計算から、年間の光熱費も知ることができます。
一番知りたいところではないでしょうか。

全国の外気温のデータがあるのも役に立ちます。

栃木県は、南から北まで、温度差がとても激しい地域です。
ここまで大きいエリアは、群馬と栃木だけ。
だからこそ、このような計算が役に立つのです。

ここまでは利用していたのですが、ここからがよく分からなかった内容です。

それが、エアコンの効率。

これがエアコンの効率です!

このソフトでは、エアコンがどれだけ効率良く働いてくれているのかを教えてくれます。

このようなグラフがあるのですが、見てもよく理解できていませんでした。

エアコンを選ぶ時、多くの方は大きいタイプを選びがちと言われています。
言っている私も、心配してついつい大きなタイプを選んだりしています。

ところが、エアコンにも一番効率の良い動かし方があるのです。
単純に、エアコンが少ししか動いていないから効率良い、というわけではないのです。

車の燃費と考えてみましょう。
車も、ゆっくり走っていれば燃費がいいというわけではありませんよね。
適正にエンジンを回してあげたほうが燃費は良くなると言われています。

このグラフは、そのエアコン版です。

今年ずっと教わってきて、このグラフの内容が腑に落ちました。

そういうことだったのか!

ここの調整もできるようになると、もっと面白いでしょうね。

比較的精度の高いソフト

3年ほど前に、今回利用したソフトで計算した光熱費と、実際に建てたお家の光熱費を比べたことがあります。
結果は、実際のお家の方がずっと光熱費が安くなりました。
その結果が不思議だったんですよね。

今回教わって、その理由がわかりました。
多分、安全側(高額な方)で光熱費を出すようにしているのでしょう。

実際に住んでみて、
「思ったよりも光熱費が高かった!」
となっては、大クレームになるでしょうから。

そこで、松尾先生は正確な高熱費になるように、実測値と比べながらかなりの調整をしていました。

このようなところは、経験が物を言いますね。

今まで学生の頃から10本以上のソフトを利用してきたと言っていましたが、このソフトは精度が高い方なのだそうです。

松尾先生住宅の依頼も!

今、松尾先生から教わったお家を作って欲しいという依頼を数件いただいています。

皆さん楽しそうに聞いてくださります。

先日は、構造の話もしたのですが、まさに「目から鱗」という印象を持たれた方もいらっしゃいました。

少し、難しい話をすることもありますが、なるべくわかりやすく話すように工夫をさせていただいているので、概ね好評なようです。

来週には見学会も開催します。
ぜひ、私に質問をしてくださいね。

楽しみにしています!