最近、測定器を作っています。たまにマイブーム的に起こるんですよね。「測定器作りて〜!」って。ありませんか?まあ、こんな事を書くと変な人で終わってしまうので、これくらいにして。

何を測定するのかというと、温度・湿度・大気圧の3種類。ここまでは簡単に測れるんですよね。ホームセンターにも売っていますね。

ここからが違うのです。この温度・湿度・大気圧から求められる値がとっても大切なのです。建築業界でも、数年前から注目されている値を「絶対湿度」と言います。これらを計算してくれる測定器はそれほどありません。と書き始めると長くなるので、この辺りにつきましては後日書くとして、本題に入ります。

そんな測定器を作っていたので、機能としてCO2を測る機能も付けようと考えたわけです。

CO2と言えば2酸化炭素。人の口から出て、その濃度が高くなると頭がボーッとして作業効率が悪くなると言われています。

事務所には購入した市販の測定器が置いてあります。朝は500ppm位からスタートし、夕方には1800ppm位まで上がります。まあまあ、空気がドヨンとします。そんな値です。

試しに測ったら2000ppmを超えていた!

測定器は、m5stachという本体とセンサーSCD41、で作りました。そこにプログラムをして測定のテスト開始です。

夜中中、付けっぱなしにして、就寝。

ちなみに、測定器を開発している部屋で寝ています。
寝ているのは私一人。
寝室の広さは約6畳。
ちなみに、住まいは仮住まいのマンション。

そして朝、、、

どうかな〜、ちゃんと動いているかな〜、と思って測定値を見ると、
なんと!
なんと!
2000ppmを超えていました。

2000ppmという値は、かなり高い値なのです。一般的に、あってはいけない値なのです。

う〜ん、これは私の作った測定器がおかしいのかな〜、と思い翌日は市販品の測定器を家に持ってきました。

そして、次の日の朝を迎えると、、、

やっぱり2000ppmを超えていた!

2日目の測定、目覚めた時の測定器の値がこちらです!

ちなみに、右の「ZG106」が市販品の測定器、左の黒いのが私が作った測定器です。

両方とも2000ppmを超えているではないですか!

これはいけない、ダメだ。

朝、ダルイ原因はここに有ったのかもしれません。

部屋の空気がどよ〜ん、としていたのはなんとなく感じていたのですが、空気が悪いことが原因でした。

息子の部屋は、測定不可!

これはいけない、我が家には勉強を頑張らなくてはいけない子供がいます。
たぶん頑張っています、、、

私の部屋と似たような構造の子供の部屋にも測定器を置いてみました。

ZG106の方です。

しばらくして、子供が私の部屋に来て「何か鳴ってるよ」と言うので見に行きました。そこで見たのは、写真を撮り忘れたのが惜しい、、、

なんと、測定不可を示していたのです。

簡単に言えば、めちゃくちゃ空気悪いところで勉強している!

成績が上がらない言い訳にも使えそうなネタです。

さっそく、窓を開けて空気の入れ替えを指示。

それにしても、こんなに空気が汚れてしまう原因は何なのでしょうか?

この答えは簡単です。

換気方式が「第3種換気」だからなのです。

空気が悪いのは「第3種換気」が原因

換気方式には、大きく分けて

第1種換気
第2種換気
第3種換気

の3種類があります。

多く使われているのが「第3種換気」。とにかく安いから。でも、欠点も多いのです。

第3種換気とは、以下の図を見ていただくとよくわかると思います。各部屋から空気を取り入れ、その空気を1ヶ所から排出する方式です。

例えば、リビングや寝室、子供部屋から空気を取り入れ、その空気をトイレの換気扇から排出します。その換気を24時間続けるのです。

ところが、ここで問題が起きました。

私の現在の住まいの間取りの空気の流れを表すと、

①自然吸気:寝室・子供部屋
 ⇩
②通過:LDK
 ⇩
③排気:トイレ・浴室の換気扇

となっています。

ここで、通過するLDKの窓を開けるとどのようになるでしょうか。

LDKの窓を開けると、そこから吸気が行われてしまうため、寝室・子供部屋からは全く吸気がされなくなってしまうのです。

寝室・子供部屋に吸気口があるのですが、全く役に立たず、空気は止まったまま。

いっそのこと気密性能が悪くて隙間のある家ならよかったのですが、マンションは意外と気密性能は高いんですね。

その結果として、CO2の値が2000ppmを超えたのです。

第1種換気は各部屋で行う

では、第一種換気の場合はどのようになっているのでしょうか。

大まかにいって、第一種換気は各部屋で換気を行うのでこのような問題は起きません。

エスホームでは、最初の頃から全棟第1種換気を採用しているので今回のような問題は起きません。

それにしても、これからのお家は気密性能が良くなります。

身をもって、換気が大切だと言うことを思い知りました。

仕方なく、窓を開けて寝ました

第3種換気の場合、吸気すると冬は外の空気がガンガン入ってくるので寒くて仕方がありません。そこで、吸気口にはテープを貼って隙間を無くしていました。もうこの段階でアウトだったのですね。

気候が良くなった昨今、リビングの窓も開けるようになりました。換気できないなど考えずに。少しの隙間からも入らなくなったので、より悪くなっています。

そこで、少しでも寝室の換気ができるように仕方なく窓を開けて寝ました。

外の音が聞こえるので苦手なのですが、、、

いつもよりは、スッキリとした気持ちで起きれたようです。

スッキリとしていたと思ったのですが、今度は頭痛が、頭が痛いような。

私の花粉症は7月上旬まで続くのです。

あ〜、どうしましょう。