環境省が、来年度の予算申請で今年と同様に窓リノベへ力を入れようとしています。

2024年度の窓リノベ補助金

その案内がこちらです。

出典:先進的窓リノベ事業HP(2023年9月17日時点)

窓リノベ補助金に対する予算は、今年は900億円でしたが来年は1170億円にまで増額です!なかなかの金額ですね。

それだけ、窓リノベへの期待が高いということでしょう。

この窓リノベ、快適性を考えてもオススメなのですが、注意点もあります。
今のうちに、それを予習しておきましょう。

2023年度の窓リノベは、予算が余っている状況!

ところで、関係業界がみんなで驚いた2023年の窓リノベ。

なにしろ、補助金額が大きいのです。

こちらをご覧ください。補助金額の一覧です!

出典:先進的窓リノベ事業HP(2023年9月17日時点)

例えば、1間巾(幅1.6m)の掃き出し窓(高さ2m)の窓の場合、

大(L)2.8m2以上 補助金:84,000円  販売価格:約160,000円

となっています。

なんと、半分くらいの費用を出してくれるのです!!凄い!!!太っ腹!!!!
これだけ出ることって、なかなか無いんですよね。

実際に、今年当社で窓リノベをされた方も、半額以上の補助金を受けている方も少なくありません。

と言っても、もともとは税金なわけですが省エネのためにも、地球環境を良くするためにも利用させていただきましょう!

窓リノベ補助金の恐怖!オススメしたいのですが、オススメしにくい理由

こんなに凄い補助金なのですが、自信を持ってオススメできない理由があります。

それは、窓リノベ補助金が出ないことがあるからなのです。

その理由は、窓リノベ補助金には上限があるから。申請された補助金の額が予算に達してしまうと、補助金が打ち切られてしまうのです。

この問題は、今までの補助金にも常について回り「補助金難民」などという言葉が出来たほどです。

なので、窓リノベ補助金を利用しようとする場合には、ご自身の責任において進めていただく必要があります。

もう一つの問題は、施工が間に合わない

もう一つ、窓リノベ補助金を受け取れなくなる可能性の問題があります。

それは、施工が間に合わない場合です。

皆さん、同じことを考えますので窓リノベ補助金に殺到します。でも、サッシメーカーがすぐにサッシを作ったり、取り付けの工事をすることは無理なのです。

ここで問題が発生します。
発注はしたけれど工事が遅れて補助金が出なくなった場合、誰の責任なのかということです。

「それは工事が遅れたのだから、施工会社の責任でしょう。保証するのが当たり前ですよね」
と思われるかもしれませんが、それは酷すぎます。

なにしろ、10万円のものに対して5万円の補助金です。ほとんどの施工会社では、利益を大きく上回っていることでしょう。

それでは、会社がおかしくなってしまいます。

そこまでのリスクを負って窓リノベ補助金をオススメするなど、出来ません。

結果、窓リノベ補助金をすすめたいけれどすすめられない、となってしまっているのです。

その結果、今年は多くの建築業界の人達が想像したこととは違う結果が出ています。

想像を超えた、まさかの2023年度 窓リノベ補助金の使われ方

2023年度の窓リノベ補助金は、あまりにも補助金額が大きいので4月中には使い果たしてしまうのではないかという話が建築業界内で多く出ていました。

「危険なのでお客様に勧めることはやめよう」となったわけですが、その結果が今の時点でこちらです。

ハイ、ドン!

出典:先進的窓リノベ事業HP(2023年9月17日時点)

左の「戸建住宅」をご覧ください。なんと、まだ64%しか利用されていません。これは予想以上に遅いペースです。

窓リノベ補助金の申請ペースのグラフも発表されています。
それがこちら、ドン!

出典:先進的窓リノベ事業HP(2023年9月17日時点)

キレイに一直線に伸びています。年は、窓リノベ補助金のためにサッシの施工とかは忙しいと言われていますが、この窓リノベ補助金のグラフを見ると、窓リノベ用サッシや施工体制を考えるとこの辺りが限界なのかもしれないですね。

では、このまま伸びた場合いつ頃予算がなくなるでしょうか?グラフに線を付け加えてみました。

出典:先進的窓リノベ事業HP(2023年9月17日時点)

このグラフを見ると、11月末頃には予算が無くなりそうです。

今から今年の窓リノベ補助金を依頼するのは、かなり危険ですね。
流れは以下の様になります。

  1. 窓リノベ依頼
  2. 採寸
  3. 契約
  4. サッシ制作
  5. 取付

これら、混んでいる今の状況では厳しいかな、という所です。

そこで、ご希望の方は来年の予算を期待して、今からの準備をお願いします。

すでにペアガラスが入っている方にもオススメです!

では、どの様な方にお勧めかというと、

  • 今の家が寒い方
  • 窓からの冷たい空気の流れが気になる方
  • 外の音が気になる方

窓リノベ補助金の場合、すでにペアガラスの様なある程度性能のある窓に対して内窓をつけることでも利用することができます。

実は、私の父の家も今年窓リノベを行いました。ペアガスの入った窓にです。窓リノベ補助金も利用し、それの補助金額は100万円を超えています。正直、私も驚いた金額です。

リビングや寝室、洗面所やトイレなどもオススメです!

ぜひ、検討してください!!