耐圧板の養生も終わり、墨出しもして、グリッドポストの本体を配置します。

グリッドポストとは?

『そもそも「グリッドポスト」って何?』
と言う方が大半でしょう。

そこでグリッドポストのおさらいです。

グリッドポストとは、基礎を作る工法の一つです。

基礎を作る際には、家の周りに立ち上がっている部分がありますね。コンクリートで見えている部分です。
基礎の立ち上がりは、家の外側だけではなくて内側にもたくさんあるのです。この立ち上がりは、基礎を強くする上でもとっても大切なのです。

ところが、立ち上がりがあればあるほどメンテナンスや設備配管がしにくくなってしまうという欠点があります。

その欠点を無くすためにも開発されたのがこのグリッドポストです。

今回の私の家では、玄関部分以外の立ち上がりは一切ありません。

それでは、設置開始です!

中に運ぶのが、重くて大変!

まずは、グリッドポストを基礎の中に運びます。重いのでバックフォーが大活躍!
グリッドポストをトラックから降ろすときにも基礎屋さんは手伝ったのですが、かなりしんどかったようです。そこで、今回のような方法で運ぶことになりました。

今回のグリッドポストの重さは1つ40kgあります。20kgくらいまででしたらなんとか運べますが、40kgともなると簡単に運ぶことはできません。

建物の中では台車も利用しました。と言っても台車は150kgまでしか乗せられません。多くても3個、後半は2個づつ運びました。

墨に合わせて配置していきます

大まかに運んだら、墨に合わせて並べていきます。

1つだけの所と、十字に組み合わせた2種類があります。十字の方は上から差し込むように設置します。
中には鉄筋の入ったコンクリートの塊なので、かなりの強度はありそうです。

水平かを確認します

次に、並べたグリッドポストが水平かどうかを確認します。水平定規を置いて、泡が真ん中にあればOKです。
精度は1/100の勾配以下にしなくてはいけません。けっこうシビアですね。

このように、全部のグリッドポストで確認していきます。全部OKでした。

グリッドポストでは、この水平がきちんと出るか心配だったので一安心です。もし、水平が出ていない場合、耐圧板を削って調整します。

耐圧板のコンクリートは、重力でもならされるので意外に水平を保ってくれるのかもしれません。

グリッドポストの配置が終わりました!

重くて大変でしたが、無事グリッドポストの配置が終わりました。奥では、基礎屋さんと手伝ってくれたスタッフが休んでいます。

金物をネジで仮止め!

配置が終わったら、グリッドポストを耐圧板に固定するための金物をボルトで固定します。と言っても、今は仮止めの段階です。

金物の付け方は、形状によっても違います。全部で3種類あります。

グリッドポストの配置が終わったら、基礎外周部の立ち上がりの工事になります。

と言うのも、外周部の基礎高さは、グリッドポストの一番高い高さに合わせる必要があるためなのです。万が一基礎の部分よりもグリッドポストが高いとグリッドポストを削らなくていけません。それは基本的にできないのです。

では、グリッドポストが他の基礎よりも低かったらどうするのでしょうか。それは基礎パッキンのように高さ調整プレートを入れて調整します。外周部は気密を取る上で大切なので、高さ調整プレートも使えないのですね。

と言うわけで、次回は基礎の外周部立ち上がりの打ち込み作業です!