耐圧板の打設とグリッドポストの配置が終わったら、次は基礎の立ち上がりを施行します。そのための型枠の配置を行います。

型枠を内側にも!

耐圧板を打つまでは、型枠は外側にしかありませんでした。今度は、内側にも取り付けました。この間にコンクリートを流し込み、基礎の立ち上がりを作ります。

私が行ったときには、すでに枠工事は終わっていました。

この時に、基礎と木の部分を付けるアンカーボルトやホールダウン金物も設置します。今回は金物工法なので今まで以上の精度が必要になります。ボルトをしっかりと止めています。

下の写真は、エコキュートの台になる部分です。今回はエコキュートのタンクを屋内に配置するので一緒に施行しました。通常は、建物本体の基礎工事が終わった後に行うのですが、今回は先に一緒に施工することができました。

アンカーボルトやホールダウン金物の配置が終わったら、ボルトにコンクリートが付かないように養生テープを付けていきます。このような丁寧な施工が大切です。

立ち上がり打設開始です!

朝の8時頃、予定通りにコンクリートミキサー車が来ました。それほど置いておけないので、早速打設に入ります。

左のパイプを持っている人がコンクリートを流し込みます。右の棒を持っている人は、流しこまれたコンクリートを撹拌します。この撹拌がとっても大切で、撹拌の丁寧さによって基礎の出来上がりが違ってくるほどです。

表面を見るとボコボコに見えますが、この後でレベレーという表面を平にする作業に入るので心配いりません。部分的にはコテで補正します。

反対側を打設するには、このようにポンプ車を伸ばします。倒れませんよ!

ぐる〜と回ってきて、もうすぐ一周です。

打ち込みは、1時間ほどで完了しました。順調です。

打設完了!金物の補正です!!

コンクリートの打設が完了しました。コンクリートを打った後には、表面を平らにして金物の微調整を行います。

微調整が終わった所は、先ほどの緑色の養生テープを剥がしているのがわかりますね。

コンクリートを保温します!

コンクリートの中には沢山の水分があります。コンクリートは、セメントと水分との化学反応で固くなるので水分は大切なのです。
ところが、寒い時期ですとコンクリートが凍ってしまうことがあるのです。凍ってしまうと、、、コンクリートの強度が出なくなってしまいます。そのような事が無いように保温カバーをします。

「これだけで凍らないの?」と疑問に思われるかと思います。そもそも、コンクリートはセメントと水の化学反応で固まるので発熱するのです。その発熱があるので氷にくいともいえます。それでも、凍ってしまうことがあるので、より凍りにくくするために強度のあるコンクリートを利用して発熱を促します。このカバーをするだけでも放射冷却が防げるので、効果が大きいのです。

このまま、1週間の養生期間をおきます。養生期間とは、コンクリートが固まるための時間です。1週間後に型枠を外します。

コンクリートの最大強度が出るにはもう少し時間が必要です。

次回は、グリッドポストを固定するための作業に入ります。