前回は、HEAT20の地域補正をG2で行った結果をお知らせしました。

そこまででいいかな、と思っていたのですがなんとなく気になったのです

あのG1が!

G1は、コストパフォーマンスが高い家

G2に対してG1の良いところは、コストパフォーマンスが高いと言うことです。

確かにG2も良いのですが、それなりに費用がかかるのも事実。

G2G2とばかり言わないで、G1クラスで落ち着いて効率的に考えるのも正しいのです。

私が、まずお勧めするのはG1です。

家づくりに無理な予算をかけて欲しくないという思いからも、まずはG1。

予算がある、がんばれそう、と言う方はG2というくらいの考えでいいと思います。

と言うわけで、G1の計算をしてみたのですが、予想を大きく裏切る結果が出てしまいました。

この計算、合っているのでしょうか???

宇都宮よりも緩い大田原

HEAT20のG1を栃木県で地域補正の計算をした結果がこちらです。

宇都宮市が0.48、小山も0.48ですね。
那須も0.32、まあ、そのくらいでしょう。

ところが、ところがです。

大田原市は0.54!
鹿沼市は0.50!
両方とも宇都宮市よりも断熱性能を下げてもいいと出てきました。

佐野市については0.47!
なんと宇都宮市よりも断熱性能を上げなくてはいけないと出てきました!

どういうことでしょうか。

G2で地域補正の計算をした時には、寒い地方ほど断熱性能を上げるというわかりやすい結果だったのですが。
北よりも南のエリアの方が断熱性能を高くする必要という結果が出たのです。

ここで考えられることは、夏の暑さです。

夏の暑さに対しての断熱性能が必要になると考えているのかもしれません。

鹿児島市でも0.54!

もう少し計算してみましょう!

温かいイメージでわかりやすい場所ということで「鹿児島県鹿児島市」で計算をしてみました。

なんとG1は「0.54」、、、でした。

HEAT20のG1で考えると、大田原と鹿児島の断熱性能はほぼ同じになるようです。

では「鹿児島県鹿児島市」のG2を計算してみると「0.45」でした。

大田原市のG2が0.35でしたので、こちらは納得の差ですね。

要するに、九州あたりまではG1でも大田原市と同じくらいの断熱材が必要ということがわかりました。

もっと南で計算してみました!
やはり「種子島」

結果、この様な説明が表示されました。

鹿児島とは少ししか離れていないのですが、暖房の断熱材はいらないということらしいです。

それに「暖房負荷」と書いてありますので、先に書いた「夏の日差しのため」という考えは違っているのかもしれません。

G1とG2を比べてみました!

栃木県内でG1、G2の比較表も作ってみました。
下の表をご覧ください。

上の青い文字がG1、下の赤い文字がG2です。

面白いですね。

同じ基本データ、同じ式で計算していると思うのですが、このように結果の差が出ています。

あくまでも参考数字にすることがオススメです!

今回の結果は、あくまでも参考の性能とお考えください。

これらのUA値を突破するために断熱材やサッシを色々といじって数字合わせをしてしまう方も少なくないようです。

断熱材の組み合わせによって予算も随分と変わってきます。

よく考えて決めて下さいね!